俺だ。田舎の帝王だ。今日はデータの話から始める。
国立社会保障・人口問題研究所が5年おきに続けている
「出生動向基本調査」というものがある。この調査で、
異性の友人として交際している人がいる未婚者の割合が、
1992年には男性19.2%・女性19.5%だったのに対し、
直近の2021年調査では男性4.7%・女性6.0%まで
激減していることが分かった。
一方で「恋人・婚約者がいる」割合自体は、ピーク時の
2005年男性27.1%・2002年女性37.1%から緩やかに
減っているだけで、崩壊というほどの落ち込みではない。
つまり何が消えたのか。恋人そのものではなく、恋人になる手前の
「友達以上恋人未満」という関係、いわば助走期間が
丸ごと消えたということだ。
この分析はPRESIDENT Onlineに掲載された、
博報堂生活総合研究所の酒井崇匡氏と金間大介氏の共著記事で
紹介されていた。俺はこれを読んで妙に納得した。お前らが
「出会いがない」と嘆くとき、本当に足りていないのは
出会いの数じゃない。異性と自然に距離を縮めていく
その途中の段階を経験する機会そのものが、社会全体から
ごっそり抜け落ちているということだ。
昔は違った。クラスの中に自然と男女混合のグループができて、
そこで冗談を言い合ったり、一緒に帰ったりする中で、なんとなく
好きになったりならなかったりする。そういう「友達だけど異性
として意識する」関係が、恋愛のウォーミングアップとして機能していた。
だが今はSNSやスマホの普及で、異性と偶発的にダラダラ
絡む時間そのものが減っている。放課後に無駄話をする代わりに
それぞれがスマホを見て終わる。これは個人の甲斐性の
問題じゃない。時代の構造が変わったんだ。
ここで勘違いしてほしくないことがある。「助走期間がなくなった」
というのは、お前が悪いという話じゃない。むしろ逆だ。今の時代、
異性と自然に仲良くなる機会そのものが、日本中の若者から公平に
奪われている。俺のところに来る生徒はみんな「自分だけがダメなんだ」と
思い込んでいる。だがデータを見ればわかる通り、これは社会全体の現象だ。
恥じることじゃない。ただし、社会全体の問題だからといって、お前の
人生の恋愛が自動的に良くなるわけでもない。奪われた助走期間は
意識して自分の手で作り直すしかない。
じゃあ具体的にどうするか。俺が生徒に教えているのは、いきなり
恋愛を狙うんじゃなく、まず「異性の知り合い」を増やすところから
始めろということだ。地方は都会に比べて出会いの母数が少ない分、
逆にコミュニティが濃い。地元の集まり、趣味のサークル、行きつけの
店の常連仲間、こういう場所で異性と「顔見知り以上、恋人未満」の
関係をいくつも作る。これは口説くための前段階ではなく、それ自体を
目的にしていい。会話に慣れる、女性との距離感を体で覚える、緊張せずに
雑談できるようになる。この土台がないまま、いきなりマッチングアプリや
合コンで一発逆転を狙うから、空回りして自信を失う。
俺自身の話をする。嫁とはナンパで出会ったが、その日にいきなり
付き合ったわけじゃない。最初は飯を食いながら世間話を
しただけの関係だった。連絡先を交換して、たまに近況を報告し
合って、そこから何度か会って、徐々に距離を縮めていった。
今振り返れば、あれこそまさに「友達以上恋人未満」の助走期間だった。
当時は意識してやっていたわけじゃないが、結果的に
その段階を踏んでいたから変に力まずに関係を育てられた。
いきなり口説き文句を並べて詰めるより
こういう遠回りに見える積み重ねの方が、結局は確実だ。
もう一つ大事なのは、助走期間を自分から作りにいく行動力だ。
待っていても向こうから話しかけてくる時代じゃない。俺が教え子に
叩き込むのは、まず自分から挨拶する、名前を覚える、次に会う口実を作る、
という当たり前の積み重ねだ。特別なテクニックじゃない。誰でもできることを、
誰もやらなくなった時代だからこそ、これをやるだけで一気に希少な存在になれる。
童貞を卒業した教え子も、彼女ができた教え子も、結婚した教え子も、
全員この地味な助走を自分の意思で作り直した人間だ。
清潔感や身だしなみの話もしておく。助走期間で異性との距離を縮める際、
最初のハードルになるのは会話力より前に「不快感を与えないこと」だ。
清潔な服、整った髪、口臭や体臭への気配り。これができているだけで、
異性が警戒せずに話しかけられる相手になる。逆にどれだけ会話が面白くても、
清潔感がなければ助走期間にすら入れてもらえない。金をかけろという
話じゃない。洗濯した服を着て、風呂に入って、爪を切る。それだけで十分戦える。
地方在住のお前らには、実はこの助走期間を作りやすい環境が残っている。
都会は人が多い分、一人ひとりとの関係が薄く、名前と顔を覚えてもらう
ことすら難しい。だが地方は逆だ。人が少ないからこそ、一度顔を覚えてもらえば、
次に会ったときも自然に会話が続く。地元の祭りや消防団、職場の飲み会、
行きつけの居酒屋。こうした狭いコミュニティを「出会いがない場所」と
切り捨てるんじゃなく、「助走期間を積み上げる場所」だと捉え直すだけで
見える景色は変わる。都会の人間には作れない、濃い人間関係の土壌が、
実は地方にはまだ残っているんだ。
最後にもう一つ。助走期間を作ることに焦る必要はない。すぐに恋人に
しようとせず、まずは異性として自然に会話できる関係を何人か作る。
そこから縁があれば恋愛に発展するし、発展しなくても、その経験自体が
次の出会いでの余裕につながる。焦って一発で仕留めようとするから空回りする。
じっくり土台を作れる男が、結局は一番早く結果に辿り着く。
今回の話をもっと自分の状況に落とし込んで聞きたいなら、
公式LINEで直接聞いてこい。個別に相談に乗っている。
→ https://lin.ee/YT3YS0P
実際に助走期間の作り方や会話の様子を見たいなら、
YouTubeでも公開している。
→ https://www.youtube.com/channel/UCOwjR-LxcWYlNL3AQmQe33g
奪われた助走期間は、待っていても戻ってこない。今日、目の前にいる人間に
自分から挨拶するところから始めろ。田舎の帝王からは以上だ。